10月および11月に、第二営業部主催で「1to1セキュリティ相談会【通称:火の用心プロジェクト】」を実施しました。

第二営業部では、岩手県警察・東北管区警察局・キヤノンマーケティングジャパン様のご協力のもと、2024年よりサイバーセキュリティに関するセミナーを継続的に開催してまいりました。
これまでのセミナーでは、多くのお客様にご参加いただき、「最新の被害状況が分かりやすい」「自社でも早急に対策を検討したい」といった高い評価をいただく一方で、数十名規模のセミナー形式では、どうしても個別に深い相談がしづらく、お客様ごとの環境に最適化した具体的な対策提案が難しいという課題も見えてまいりました。
そこで今回、第二営業部として新たな取り組みとして実施したのが、1社限定・完全個別対応の特別相談会【火の用心プロジェクト】です。
これまでのセミナー運営で蓄積した知見やお客様からの声をもとに、「一歩踏み込んだ“自社専用のセキュリティ相談”」を実施してみようと、初めて企画したものです。
相談会では、お客様のネットワーク構成、運用体制、現場で抱えている不安や疑問を丁寧にヒアリングし、その場で具体的かつ実効性の高い対策をご提示。
計3日間の開催で8社のお客様に来場いただき、「通常のセミナーでは聞けないことが聞けた」「次にどんな対策をすべきか明確になった」といった声を多数いただき、大変ご満足いただける結果となりました。

さらに、ご希望のお客様には、本社社屋および土蔵の見学案内も特別に実施しました。
【火の用心プロジェクト】という名称は、木津屋本店の本社社屋および本社にある火消し用具から着想を得ました。
木津屋本店は過去に何度も大火に見舞われた経験から、いつ火災に遭ってもすぐに再建できるよう、建築用資材を常々準備していました。実際に天保5年(1834年)の大火で本社が類焼した際はその資材を用いて、半年後には社屋を再建することができました。
また、龍吐水や火消しうちわなど20種類もの防火用具を揃え、明治17年(1884年)の河南地区の大火では木津屋本店が延焼を食い止めたという記録があります。
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今も本社社屋の土蔵に残る火消し用具の一部
火事の被害を防ぐ最大の秘訣は「備え」です。そしてこれは、現代のサイバー攻撃にもそのまま当てはまります。火が一気に広がるように、ウイルスやランサムウェアも一台から全社へ拡大します。
だからこそ、事前の対策と“火消し道具”にあたるセキュリティの仕組みが欠かせません。この歴史的教訓を現代の“デジタル火災”にも活かすという意味を込め、1社限定セキュリティ相談会を【火の用心プロジェクト】と名付けました。
当社の歴史や建物の魅力に触れていただくことで、「木津屋本店という会社そのもの」に関心をお持ちいただくきっかけにもなり、商談とはまた違う観点からの交流が生まれる貴重な機会となりました。

土蔵の中にある商品看板。土蔵には地下室もあり、有事の際には商品を地下に避難隔離したといいます
木津屋本店では今後も、地域のお客様が安心して事業を継続できるよう、サイバーセキュリティをはじめとした幅広い分野で、より価値ある情報提供を行ってまいります。
セキュリティに関する相談、社員研修の依頼などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
