企業規模を問わず、こうした被害は広がっており、特に中小企業でも対策が求められています。

2026年、ランサムウェアの性質は大きく変化しています。
従来の「暗号化による業務停止」だけでなく、
データを盗み出して脅迫する手法が一般化しつつあります。
本記事では、その変化と注意点を整理します。

2026年、ランサムウェアはこう変わっています

ランサムウェアと聞くと、
「パソコンの中のファイルが暗号化され、業務が止まってしまう」
というイメージを持っている方が多いかもしれません。

しかしその前提は少しずつ変わり始めています。
最近のランサムウェアは、
暗号化を行わずに被害を与える
ケースが増えてきました。

暗号化しないランサムウェアが増えている

従来のランサムウェアは、ファイルを暗号化し、
「元に戻したければ身代金を支払え」と要求するものでした。

最近は、次のような手法が増えています。

  • 社内データや個人情報を事前に盗み出す
  • 「公開されたくなければ金を払え」と脅す

これはデータ窃取を前提とした攻撃であり、
システムが止まらなくても深刻な被害につながる点が特徴です。

EDRを無効化する攻撃は珍しくない

これまで、EDR(エンドポイント対策)は
ランサムウェア対策の切り札として期待されてきました。

しかし現在では、EDRを無効化するための手法が広く使われており、


EDRを止めてから攻撃を行うこと自体が、
特別なものではなくなりつつあります

その結果、

  • 暗号化の挙動は検知できたが、データはすでに盗まれていた
  • 被害に気づいた時点で、情報が外部に出る寸前だった

といったケースも見られるようになっています。

「暗号化を防ぐ」だけでは守れない時代へ

バックアップや暗号化対策は、今でも重要な対策です。

  • 暗号化されない
  • 業務が止まらない
  • 表面的に異常が見えない

こうした攻撃に対しては、
従来の対策だけでは対応しきれなくなり始めています

これからは、
「復旧できるかどうか」だけでなく、
「データが持ち出されていないか」という視点が重要になります。

いま一度、確認しておきたいチェックリスト

次の項目を確認してみてください。

  • 暗号化されなかった場合でも被害に気づける仕組みがありますか
    データが持ち出されていないか把握できていますか
  • EDRや既存対策が停止した場合の想定はできていますか
    無効化後の検知や対応まで考えられていますか
  • 情報流出を前提とした対応方針がありますか
    業務再開後の判断基準が整理されていますか
  • 重要データの所在を把握できていますか
    外部流出時の影響が整理されていますか

判断に迷う項目があれば、それは見直しのサインかもしれません。

こうした変化を踏まえ、自社の対策を一度整理することが重要です。

従来の前提にとらわれず、現状に合わせた対策を見直すことが重要です。

近年は攻撃手法の変化が早く、継続的な情報収集も重要になります。

バックアップ対策としては、こちらの製品も参考になります。

Barracuda Backup(バックアップ製品)

参考資料:

Kaspersky(2026年ランサムウェア動向)


Ransomnews(2026年の攻撃手法の変化)